こんにちは。
筑後市のかげ接骨院(整骨院)の鹿毛です。
こんなお悩みをもたれていませんか?
・首から腕の痛み、しびれが出ている
・痛み、しびれで夜が熟睡できない
・仕事に支障をきたしている
・体を動かす趣味ができない
・高頻度で頭痛がする
・医療機関で検査したが特別異常がみられない(整形外科、脳神経科)
今回はそのような症状でお困りだった方(以降Aさん)の来院から通常に戻る経過をご紹介したいと思います。
同じような、または似たようなお悩みがある場合、改善の糸口になることがあるかもしれません。
どうぞ最後までお付き合い下さいね。
目次
首から腕の痛み、しびれの原因は?
①脳、頸椎の問題?
まず消去しないといけないのが、脳や頸椎の異常です。そのために専門の医療機関にいかれましたが、特にその症状を引き起こすほどの内部の問題はなかったとのこと。
これで、まずはひと安心です。
②筋肉、関節の問題?
Aさんは身体を動かすことが大好きな方でした。ただ、その運動量に見合うだけのケアをされていませんでした。
また、お仕事ではデスクワークと不定期に重量物を抱えることがあったようで、それに対するケアもあまりされていなかったとのこと。
そうなると、疲労(筋の硬さ)は蓄積されていくのは容易に想像できますね。事実、触診の時点で首はほとんど回らない状態、顎引き、顎挙げの動きもほぼできませんでした。
肩甲骨の動きもほぼなく、肋骨に張り付いたような感じ、腕はもちろん可動しにくい状態でした。胸椎も可動制限がひどく撓みもなし。
③呼吸環境の悪化
②の状態が先か後かは不明ですが、肋骨をはじめとする胸郭の機能は低下し呼吸すればするほど首周り、肩周りの筋肉が固くなる悪循環。
呼吸するたびに肩をすくめる動きがみられました。すくめる動作は僧帽筋上部の大きな筋肉が働くので、ここが使用過多で硬くなれば首、引いては頭部の痛みに影響を与えます。
頭痛の原因はここにあることが多いです。
睡眠が満足に取れないのは、横になった際に床に設置する(背中側、胸側、側胸側)面は肋骨の開きに制限が入るので、余計に呼吸が制限されやすくなります。
痛みもさることながら、そういう意味でもすぐに目が覚めやすくなります。
④日常生活の中での問題
これが、かなり体の状態を悪化させるのに拍車をかけていたように思います。
それが以下の2つです。
・フローリングに寝ることが多かった。
・毎晩シャワーだけで済ませていた。(たまに温泉)
この場合、体はその日の疲れを取り切ることがほとんどできないので、疲れが積み重なってしまいます。
首から腕の痛み、しびれが改善するまで
1回目:患部は施術せず、前腕から手部までを主に施術。
2回目(3日後):特別、変化なし
3回目(3日後):頸部の痛みが少し減少、左上腕部の痛み、しびれが少し強くなる
4回目(4日後):首から肩甲骨にかけての痛みはさらに減少。左上肢の痛み、しびれは変化なし
5回目(5日後):左上肢のみの痛みさらに減少、痛み、しびれを感じない時間帯が出てくる
6回目(5日後):左上肢のみの痛みさらに減少、痛み、しびれを感じない時間帯が増える
7回目(4日後):こめかみの頭痛が久しぶりに出る、左上肢の痛みを丸1日感じない日が出てくる
8回目(6日後):左上腕の軽度の痛みのみ
9回目(8日後):左上腕の痛みのみ、感じない日も増えている
10回目(8日後):上部胸椎左側方部の軽度の痛み、左上腕部の張り感、
11回目(8日後):ほぼ痛みはなし、張り感を感じる程度
今回の場合は痛みの減少の後にしびれも減少し、それに伴い頸部、肩甲骨の可動域は回復していきました。また、寝る環境と、なるべく入浴時湯舟に浸かることを意識してもらい、それも良い方向に行った大きな要因だったようです。
来院からおよそ1ヶ月と少しでしたが、当初の痛みとしびれの具合から考慮すると早い回復だったと感じます。
当院が行ったこと
Aさんの場合、かなり筋肉が硬い状態でした。痛み、しびれも強かったので主に行ったのは神経へのアプローチです。そこに加えて、筋・関節へのアプローチを行ないました。
そこに動きが出てきたところで、呼吸がしやすい環境を作るために胸郭機能の学習を行ないました。
また5回目の施術より骨盤周囲の調整も行い、結果、呼吸するたびにすくめていた肩は動くことなく肋骨で大きく呼吸することができるようになったので首周りが緊張する必要がなくなり、改善のスピードが加速した印象です。
まとめ
さて、いかがでしたか?
文章での紹介なので、Aさんの来院時の痛みが伝わりにくいですが、かなり痛がってらっしゃいましたので、生活の注意点をいくつか提示した際には、
「こんな痛い思いが早くなくなるならば、、、」
ということで積極的に行動されたようです。
放置すればするほど、改善までの期間は長くなることが多いです。また、期間が長くなる時の経過としては、
筋力が戻る⇒可動域が戻る⇒痛みが減る⇒しびれが減る
というケースが多いのが、わたしの肌感覚での印象です。
最近は気温の低下とともに、体の反応も一気に変化が出ているようです。
今までの季節の”残り疲労”が寒さと相まって症状として顕在化しやすくなります。まずは、少しの不調を先延ばしにしないようにしてくださいね。
今回の記事が、Aさんと近しいような症状でお悩みの方の改善までのヒント、参考になれば幸いです。もし、ご自身で対応が難しいと感じた場合は遠慮なくお問い合わせくださいね。
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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