こんにちは。
久留米市、筑後市のやさしい頭痛整体の鹿毛です。
久しぶりの投稿になります。
季節は春。
暖かい日が増えてきましたね。
身体を動かしたくなる季節でもあります。また、1年の内で積極的に外で動かしておきたい季節でもありますね。
さて,
今回は肩の痛みと可動域制限でお困りだった方の症例報告です。
同じような症状でお悩みの方は参考になるかもしれません。
今日は、そんな方のための投稿となります。
・運動をしたいけど肩が挙がらず気が滅入っている
・肩が痛くて、動かしにくくて日常生活で不便を強いられている。
・病院で検査したけど異常は特別ない。
という状態の方にとって良い方向になるきっかけになると思います。
ぜひ、お付き合いくださいね。
原因は肩の状態のみではない
1人暮らしのA子さん(70代)は、身の回りはもちろんのこと、てきぱきとこなす女性で
毎日を元気に暮らしていましたが、無理をしたあるときから、左肩に違和感を覚え、徐々にひどくなっていったという経過でした。
酷くなるにつれて、安静時の痛みと、可動時(特に挙上時)の痛みが増していき、当院に来られました。
この時、肩の状態もさることながら、関連する場所(肋骨、骨盤、内臓位置)などにも問題がありました。その基盤ができたうえで、肩周辺の動くべき筋肉に偏りが出て、諸症状が出ていたようです。
肩本来の可動域を取り戻すには
どの関節もそうですが、可動を実現するには、その主体となる関節が動くことはもちろんですが、関係する周囲の関節、筋肉がうまく協調し合って初めて何不自由なく可動することができます。
肩を動かすから肩のみの関節が動けばいい、ということではありません。
協調し合っていないということは、筋肉でいえば、働きすぎている筋肉と怠けている筋肉が存在しているということになります。
怠けた筋肉は徐々に細っていくために、働きすぎの筋肉との差は歴然としていきます。
衰えた筋肉は、反応も鈍く、不活化しているためになかなか目を覚ましてくれません。
長時間の座り作業が仕事の方で、膝を曲げた状態が固定化されていた場合の、太ももの前側と衰えた後ろ側の筋肉の差がみられることなどは、わかりやすい例ですね。
なので、まずは不活化している筋肉に目を覚ましてもらわなくてはいけません。
目を覚ますまでの期間は人によって違いますが、少しづつ優しい刺激を与えることで活性化していきます。
そうなると今度は少しづつ関節の可動域が広がるための協調性を目的としたものを目指していきます。
肩痛の変化をみる
A子さんの場合、初診から完全に改善するまでに1か月ほどかかりました。
最初は、間をあまり開けずに来院され、トータルで10~15回ほどです。
間に、改善しかかったタイミングでワクチン接種の影響で肩が挙がらなくなり、最初の状態に戻ったこともありましたが、一度、周辺筋肉を活性化させていますので、
そんなにひどくなることはありませんでした。
その経過を画像で録っていましたので、ご覧くださいね。
(ちなみにご本人さんの許可はとっています)
1度で劇的に改善するのか?
このあたりを期待して来院される方もいらっしゃいますが、そういうことはあまりありません。
まれにそんなこともありますが、その場合でも完全に改善したと捉えるのは時期尚早、正解ではありません。
身体が完全に良い状態を記憶したとは言い難いからです。
少しづつ良い状態、動く状態を体に覚えさせる、脳に記憶させる方が、長期的な視点で見るといいです。
A子さんも、お伝えしたセルフケアをご自宅でしていただいたので、体が良い状態を記憶させるのが早かったと判断しています。
まずは、状態を確認すること
同じような症状でも、人によって原因が違います。
病院から頂いた診断名は同じでも、原因、状態、症状が違うことも多々あります。
まずはご自身の状態を知ることが大事です。
痛みは、冷静さを失わせます。
ぜひあきらめないでご相談くださいね。
今回の投稿がなにかしらのお役に立てたら幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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