親指の曲げ伸ばしが不便だった久留米市在住の方の症例とセルフケア方法とは!?

こんにちは。
筑後市西牟田のやさしい頭痛整体の鹿毛です。


GWも後半に入りましたね。

お天気にも恵まれていい感じです。


さて、

今回は親指の曲げ伸ばしの際の痛みと引っかかりでお困りだった方(Aさん)の症例報告です。
指を細かく頻繁に使うお仕事をされている方だったので、仕事の質が下がるのは問題です。


例えば、、

・指を曲げ伸ばしの際に、一度引っ掛かる、もしく止まってしまう。
・止まったかと思ったら、一気に曲がる、または伸びる。(ばね様の症状)
・曲げ伸ばしと同時い痛みも感じる。

のような症状の場合、改善の糸口の参考になるかもしれません。
ぜひ、最後までお付き合いくださいね。

原因は関連する筋肉の使い過ぎ後のケア不足

原因として圧倒的に多いのは、頻繁に使用してからのケア不足、放置状態です。(老化などのケースは除外します。、)それが繰り返されると、凝りが蓄積されて、引いては”ばね指”状態になってしまいます。
仕事で使用されることがほとんどでしょうから、毎日のこととなると、その蓄積具合は根深いものになるでしょう。


では、どこを中心にケア不足の影響が出てくるのでしょうか?

指を扱う場合、高頻度で使われる特性上、トラブルの確率も親指が高くなります。
Aさんのケースと同様に、今回は親指にフォーカスしてお話していきますね。

親指を使うと疲労しやすいのは?


画像でまず案内しますね。
これは手のひら側からみた画像です。
ピンクの線部分の筋肉が母指球と言われる部分になります。


母指球周辺には、
母指球筋と呼ばれる筋肉(ピンク線)が4つ存在します。(短母指外転筋、短母指屈筋、母指対立筋、母指内転筋)


親指は5本の指の中で唯一いろんな動きを行うことができますね。
なので、この4つの筋肉が協調し合って複雑な動きを実現させます。先述したように、親指は特に使用することが多い部位なので、これらの筋肉も太くなりやすく、それらが理由で母指球という、少しふくらみのある状態になりやすくなります。(ふくらみは、特に短母指外転筋)


親指を酷使した後にケアを怠ると、この筋群は硬くなり、硬くなれば、
その影響として使用しない時でも常時、手のひら側に親指は右画像のように、折れ気味になることになります。(手のひらをパーのしたときに、きれいなパーをつくれない)
また、筋肉本来の柔軟性も発揮されずらくなるので、親指使用時の機能的にもダウンします。

手はいくつもの、、、、

手部(足部も)はいくつもの小さな骨、筋肉や腱、靭帯など、そして関節で成り立っています。
複雑な動きができるのは、そのためです。しかし、それらのいずれかの部分の可動性が乏しくなると、どこかに無理が生じます。
例えば、上記の母指球筋が硬さのため柔軟性が乏しくなると、、、親指を曲げ伸ばしする際に機能するいくつかの関節の一つが動きづらくなるために、残りの関節がそれをカバーしようとしてしまいます。


少し具体的に説明しますね。
右の画像をご覧ください。
親指を曲げ伸ばしする際に働く関節は、赤線で引いている母指IP関節(第1関節)とMP関節(親指付け根)、CM関節(手首あたり)です。

先ほどお話しました母指球筋が働きづらくなると、それらの関節が働きづらくなります。(特にCM関節)
すると、主にMP関節、IP関節のみで曲げ伸ばしをしなくていけなくなります。


これが頻繁に続くとどうなるでしょうか?

トンネルを通りにくくなる??

Basic RGB

指を曲げ伸ばしする際に、働く”腱”といわれるものがあります。これらの出発点は主に、前腕からの筋肉から連なったものです。なので、腱自体というよりは筋肉の働きで伸縮します。

そして、指の曲げ伸ばしをした際に、腱が通るのが、”腱鞘”といわれるトンネルみたいな鞘になります。
イメージできますでしょうか。鞘といいますと、刀をおさめる道具を連想すると思いますが、まさしく、「腱が刀」で、「鞘が腱鞘」となります。


仕事上などで、親指を曲げ伸ばしする機会が多いということは、いわば、腱が腱鞘を滑り通る回数が増えるということになります。
すると、やはり、使い過ぎで腱自体が炎症などで腫れて、結節となり腱鞘を通りにくくしてしまう現象が起きてしまいます。


それでも無理やり曲げ伸ばしすることで、引っかかった腱が腱鞘を、あるタイミングで勢いで通ってしまいます。
これが、ばね様の症状を起こす原因です。

根っこの原因に母指球筋の硬さ?

最初に、母指球筋の硬さのお話をしました。
硬くなると、親指が通常でも少し手の平側に傾いた状態になると。


いわゆる、この異常状態が根っこにある中で、親指の曲げ伸ばしを頻繁に繰り返すことで、
より腱の使用される部位(腱鞘との摩擦部位)が集中することで、腱の炎症を慢性的に起こし、Aさんのようなトラブルが起こるのでは、と考えられます。

当たり前の状態を保つこと

ということは、母指球筋の状態を柔軟に維持することが、腱の状態を正常に保つ要因の一つになるようです。
Aさんの場合、症状が出て、時間が経過してからの対応だったので、すぐに改善とはいきませんでしたが、来院された際に、患部はもとより、関連する部位の施術、および、お伝えした仕事後のケア方法をしていただくことで、徐々に改善していき、6回目(1か月)の来院時の施術前問診で痛み、引っ掛かりがほぼなくなりました。

ここでは、セルフでのケア方法を動画にてご紹介しますね。
予防として行うのも大事ですよ。

まとめ

いかがでしたか?
老化、病気から?ということで本来のからだの状態を見逃していることは結構あるのかもしれません。
身体の構造を知り、なおかつ、日常の様子を知り、照合させることで問題の原因が見えてくることがあります。今回の、症例はまさしく、それだったと思います。


親指だけにフォーカスしましたが、別の指もおおよそ同じ構造と機能になっています。
他の指で同じような症状の場合は、今回のようなことが起こっている可能性が高いです。


機能の問題を解消しながら、リアルタイムの構造の問題をクリアにしていくことで、改善方向に向かうことはよくあります。
どうぞ、あなたも自分の体を見直してみて下さいね。


今回の内容があなたにとって、なにかの足しに、または参考になってくれたなら、うれしい限りです。


それでは、今日はこの辺で失礼しますね。

最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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