こんにちは。
筑後市西牟田のやさしい頭痛整体の鹿毛です。
沖縄は梅雨入りしたようですね。
雨の降り方が近年ひどくなってきているようで気を付けたいですね。
さて、今回は、顎の痛みでお困りだった20代の女性(T子さん)の症例です。
噛むことで顎付近に痛みが出てくるので食事が満足にできない状態。
そうなると体は衰退してしまいます。栄養を摂取するという部分でも、好きなものを楽しく食べれないという精神的な部分でもとても問題です。
もしあなたが、
・噛むと耳の前のところが痛む。
・噛むと頬部分が痛む。
・痛いので柔らかいものしか食べれない。
・噛むと痛いので、食べ物を小さくしないまま飲み込む。
・噛むたびに、ガクッ、骨の音がする。
・食事の時間が楽しくない。
・医療機関での検査でも特に異常なし。
というような状態なのであれば、今回の内容が解決の糸口になるかもしれません。
少しの間、ぜひお付き合いいただければと思います。
目次
顎関節痛の直接的原因は、左右筋バランスの不具合
T子さんの検査をして最初に感じたのは、首付近の筋肉の硬さ。特に首の左右にある胸鎖乳突筋という筋肉は、右の筋肉は突っ張り、左の筋肉は緩んでいるという状態でした。
そうなると、当然、胸鎖乳突筋が付着している部分の骨の位置関係にも左右の不具合が出ていました。付着部の一方は鎖骨と肋骨、もう一方は頭蓋の骨。
こうなるとアンバランスは鎖骨、肋骨、頭蓋の骨を介して全体に波及していきます。
下顎の骨はぶら下がりの骨
顎関節に最も関係する骨は下顎骨と側頭骨になります。
画像をみてもらうとイメージがしやすいのではないでしょうか。(赤○部が顎関節)
このとき、左右の顎関節部は言わば、ぶら下がりの構造です。ブランコでいうところの上の棒に鎖が付いている部分とでもいいましょうか。
左右顎関節のぶら下がりのバランス確保は、上述しました胸鎖乳突筋をはじめとする周辺の左右の筋肉の状態におおきく依存しています。
なので、ひとたび、筋バランスが何かの原因で狂うと必然的に、この骨のぶら下がりのバランスに不具合が出ます。そうなると、口を開閉するたびに顎関節はズレた状態での動きになります。
当然、左右の歯の噛み合わせもずれて、それが常となってしまいます。
時間の経過、アンバランスな顎関節部の使用は、ストレスを生じさせ、ついに周辺組織に炎症を起こし、痛みへと発展していきます。
少しの噛む行為でも痛みを感じるようになり、開閉もままならなくなります。
なぜ、筋のアンバランスが出来上がったのか?
これは、T子さんの趣味が関連していました。
趣味に対しての具体的内容はここでは避けますが、呼吸に大いに関係することでした。
なので、呼吸時に使用する筋肉に大きな負荷がかかり続け、それを放置していたので今回のような症状になってしまったようです。
しかし、この原因がはっきりしたことで改善の糸口がつかめ大きく状況は快方に向かいます。
硬くなれば機能は果たせない
筋肉は酷使すると、疲労により硬くなってしまいます。
それは筋全体の場合もあれば、一つの筋肉の中の何か所かに小さな結節様に丸く硬くなってしまうこともあります。
そうなると、弾力性のある本来の筋肉の働きはできません。
それでも体の動作として動きがある程度実現できるのは、他の部分で代償、カバーできるからです。とはいえ、やはりそのような状態はあくまで仮の状態なので、時間経過とともにその代償は主に痛みなどで顕在化されていきます。
T子さんの場合は、呼吸に関するいくつかの筋肉が硬くなり、放置していたため代償が代償を呼び、顎関節が十分な本来の動きに支障をきたして顎の痛みに出てきていたようになります。
なぜ、そしてどのような経過で、かげ接骨院で顎関節痛は解放にむかったのか?
今回、最初は顎関節は最低限のアプローチで施術のほとんどを呼吸環境を整えることに時間を割きました。胸郭はもちろんのこと全身の呼吸に関わる部分です。
それで顎関節の痛みは減少傾向に向い、本格的に顎関節の調整を行ったのは2回目の施術。(4日後)その際、自宅での呼吸に関するセルフケアをしてもらうようにお伝えしました。
そのあとは、段階的に痛みも減少し、4回目の施術(初診より半月後)の際は、不自由なく食事もできるようになり無事卒業となりました。
2か月後に経過をお聞きしたときも、痛みなく過ごされているということでした。
頭痛もセットでお持ちの方が多い理由とは?
顎関節の痛みを訴える方で、頭痛持ちの方は多いです。
その理由は、これまでの内容と同じです。
原因に呼吸器系の不具合がありますので、今回の件のような運動機能的な部分と、もう一つ呼吸に関する生理機能上の問題とが合わさって頭痛を感じやすくなっていることが挙げられます。
なので、顎関節の痛みの減少とともに頭痛も今までと違って改善される方も多いです。
あなたもまずは顎の痛みの原因を確認してみましょう!
すべてのケースが今回と同じように当てはまることはありません。
しかし、大なり小なり関連しておることの方が多いです。
噛み合わせが今回のような経緯で悪くなるとすれば、歯自体への影響もばかにはできません。
いずれにしても、まずはどのような状態か、日常はどうかなどを確認して、ご自分の体の状態がどうなのかを知ることが重要です。一見関係ないようなことでも、繋がりがあることはよくある話です。
ぜひ、筑後市西牟田のかげ接骨院(整骨院)までご相談くださいね。
まとめ
さて今回は、顎の痛みのお話でした。
先述しましたが、顎関節はぶら下がりの起点となる部位です。
ぶら下がっている分、不安定な場所ともいえるわけです。
そして、そこはぶら下がりだけではなく、”関節部”なので口の開閉とともに前後に滑る機能があります。
ここに不具合(滑りの左右差、引っ掛かりなど)が出続ければ、関節痛になりやすいことは容易に想像好きますね。
とはいえ、逆をいえば、不安定な分、調整もしやすく改善に導きやすい場所ともいえるわけです。
歯は入ってきた食べものを小さく砕く消化器の最初の砦、大事な場所。
それを効率よく動かすための顎関節は歯とセットで消化器系の一つといっても過言ではありません。
その消化器系として重要な場所が、呼吸器系と密に関連していることが、今回ご理解いただけたのではないでしょうか?
今回の内容がお役に立てたら幸いです。
それでは、今日はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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