こんにちは。
やさしい頭痛整体の鹿毛です。
先月、連絡があって来院されている女性(Mさん)。
右膝の痛みがひどく歩くのも困難な状態でした。
こちらに連絡される2週間くらい前に医療機関に行って検査したものの特段、異常は見られない。しいて言えば軟骨がすり減っている、との診断を受けそれ以後、処方された薬を飲用しているも、地味な痛みが持続し、とうとう強い痛みが襲ってきた、とのことでした。
本日は、そのMさんの件についてお話していきますね。
同じような症状でお悩みの方がいらっしゃれば、参考になれば幸いです。
目次
Mさんの膝の痛みの原因は!?
Mさんの膝は、O脚、X脚のような特別注視するようなものは見られませんでした。
そのような状況のMさんの膝の痛みの原因として考えられることは以下の3つが挙げられました。
①炎症
膝の痛みがある際に一般的に言われることの中に、変形性、自己免疫性などがありますが、その際よく見られる症状が膝部の血、水が溜まる、もしくは炎症などがあります。
膝に炎症が起きている場合、周辺の水分を患部に集めようとするため水が溜まることがあります。
なので、度合いこそありますが、”熱感⇒炎症⇒水が溜まっている”と考えることができます。
Mさんの場合、膝に水が溜まっているような明確な感じはありませんでしたが、触診で熱感があったため、炎症があるのでは、と判断しました。
②下肢の連鎖
立位、歩行時の痛みが顕著であったため、右脚で支えた際の足部からの連鎖の状態を見ていきました。
すると、荷重時に膝の内側にストレスがかかりやすいような状態を作っていました。
そもそもが、そのようになっていたのか、それとも、前述したように、炎症からの水の溜まりが、そのような荷重具合を作っているのか、ここの段階では分かりかねましたが、いずれにしても同時並行で対応していくことが大事な状態でした。
③上半身
また、胸部から骨盤帯にある大きい関節から小さい関節まで動きの制限があり、胴体部にねじりの状態がありました。それが股関節の動きにまで制限をかけていました。
*画像:『トリガーポイントと筋肉連鎖』より抜粋
股関節の動きに問題が生じれば、早い段階で膝にも影響を及ぼします。
試しに、股関節を使わないで歩いてみて下さい。
なかなか膝を曲げることができませんね。
棒立ちでの歩行になります。
膝に地面からのストレスが直接伝わるのが分かりますね。
二次的な障害で痛めやすい膝
打った、当たったなど、よほどの直接的、外傷的なものがない限り膝のトラブルの多くは二次的なものとして障害を受けることがほとんどです。
どういうことかといいますと、足部(足関節)や股関節、上半身のトラブルを帳尻あわせすべく働く代償的なものとして膝は作用することがあり、その結果、代償の範疇を超えると痛みや変形となって表面化してきます。
どんな施術をしていったか?(かげ整体院の行ったこととは?)
Mさんへの対応で、かげ整体院がしたことは以下のようになります。
1回目(往診)⇒右太もも、右ふくらはぎの筋肉、皮膚の調整、右足部、股関節の調整、膝の関節の調整、胸椎、骨盤部の調整、アイシング指導
2回目(往診)⇒骨盤・股関節の調整、胸郭の調整(胸椎の1番を中心に)
3回目(以降、来院)⇒骨盤の調整、(開きの対処)、胸郭の調整(胸椎1番と右側肋骨中心)、内臓調整(主に肝臓)
4回目⇒全脊柱、各主要関節に対する調整による神経系の正常化
5回目⇒右骨盤の調整、右下肢の調整
以降は定期的なメンテナンスで来院。
自宅でできる胸郭から骨盤部の運動を指導。
各回の施術で膝痛はどう改善されたのか?
このステップでは実際にかげ整体院で行った施術のビフォーアフターを患者様の声とともに
お届けしますね。
1回目⇒施術直後、歩行時の痛み減少、念のため杖使用継続。「あらっ、歩きやすくなりましたよ。」
2回目⇒痛みは減少し日常生活での不便さも減っているような状態。それでも体重をかけると、少し痛みが残っている。外での歩行のみ杖使用。「少し痛み残っていますが、この前の痛みより全然いいです。日常でもほとんど普通に生活できています!」
3回目⇒階段降りる際に少し気になる程度で、ほぼ普通に昇り降りもできるようになる。杖なしでもOK。「最初の時が痛みが10だったら、今は1程度です。日常生活は、もう支障ありません。」
4回目⇒階段の降下時の軽度違和感ほどで、それ以外日常生活も問題ない。カラダのねじれもない。膝の熱感も消失。「たまに違和感でますが、それでもすぐに落ち着きます。
普段通り生活できています。」
5回目⇒特段日常生活に異常なし。右股関節に可動制限がみられ始めたため再度調整。「痛みは出てきていません。問題ないです!」
ということで、この回で卒業ということになりました。
まとめ
Mさんは、膝の痛みのため2回目までご自宅に往診をさせていただきました。
炎症所見があり、とにかく早急に炎症を減少させたかったのでアイシングをするようにしていただきました。
それと同時並行で、カラダに対する徒手的なアプローチが功を奏して早い段階での痛みからの解放につなげることができました。
Mさんの場合、およそ1か月くらいで卒業されました。
今回のように”軟骨がすり減っている”という診断があってもそれが痛みに直接関係していないこともあります。
膝の痛みでも、細かい部分に目を向ければ人それぞれで、対応もそれと同じくらい存在します。決して、あきらめないでくださいね
それでは、今回もお付き合いいただきありがとうございました!
この記事があなたのお役に立てれば幸いです!
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