こんにちは。
筑後市のかげ接骨院(整骨院)です。
年度のはじめから2か月が経ちました。
仕事、生活環境がガラッと変わった方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな時期にあわせて出た体の不調についてお話しますね。
最近、
・「痰がとめどなく出る。」
・「鼻水も大量に出る。」
・「咳が止まらない。また寝るとひどくなるので眠れず睡眠不足。」
・「時に熱も出る。」
・「精密検査をしたが炎症など異状なく、検査上は健康である。」
や、それに似た状況でお困りの方はいらっしゃいませんか?
今回の記事では、上記のような方のお役に立つための内容を解説していきます。
花粉などの影響と混同されますが、今までそうでなかった方が急に上記のような症状が出だした、などがあると当てはまるかもしれません。
実際の症例での実践的な内容なので、ぜひ最後まで読まれてくださいね。
目次
原因は胃の入り口の不具合かも!?
口から飲食物が入るとそれらは喉、食道、胃という順番に移動していきます。
このとき食道と胃の間には噴門と呼ばれる境界部が存在しています。
この噴門は横隔膜と呼ばれるドーム状の筋肉を貫通する部分です。なので、噴門の開閉については横隔膜の伸び縮み機能に依存しています。
胃の入り口(噴門部)に影響する具体的な原因とは!?
上記で説明したような胃の入り口の不具合を起こす具体的な要因として以下が挙げられます。
①仕事の時またはその他の時の維持姿勢の変化
仕事場、または仕事内容の変化により、それまでと違った姿勢を取らなくてはいけなくなると体はその変化にについていけずマイナスの反応を起こします。
仕事以外にも、
・通勤手段が変わった(電車通勤、運転時間など)
・仕事時の服装が変わった(スーツ、作業着など)
なども影響を受けることがあります。
話は少し反れますが、人間の身体は「特異性の原理」というものが働きます。それはどういうものかといいますと、「頻繁に繰り返されたことが上手になる」というものです。
特定のことが上手になるということは、逆をいえば不得手なことも増えるということです。
頻繁に繰り返されたことが長期であればあるほど、それまでと違ったことを強いられると特にその直後は体のエラーを起こしやすくなります。
応用性、順応性が低くなってしまった、という言い方でもいいかもしれませんね。
なので、過去の習慣から、変化後の新しい習慣に慣れるまでに違和感や不具合の症状が出てくることは容易に想像できます。
その中で、例えば新しい姿勢に立位、座位関係なく前屈みの姿勢を維持する時間が増えた、または立っている時間が増えたなどがあると不具合が出現する確率はかなり高くなります。
②食事時間の変化
食事をする時間帯の変化が影響を与えることもあります。特に晩御飯の時間帯の変化は胃機能への変化につながりやすいです。
遅くになればなるほど睡眠との兼ね合いが出てきますので、重要視するところです。
また、昼食も仕事の合間の場合、お仕事によっては食べるだけの昼休憩になってしまう場合もあると思います。
そうなると、それまではある程度余裕をもって休憩を取れていた方からすると、かなりの変化になってしまいます。
③1日のタイムスケジュールの変化
食事時間の変化と関連しますが、起床時間から睡眠までの流れがガラッと変わる、間の休憩がなかなかとれない状態になることも考えられますね。
それが日々の繰り返しになると、やはりそこに体の変化が出てきます。
④心理的ストレス
上記のすべてをひっくるめていくと、いつのまにか心理的な余裕がなくなりストレスを溜めることにつながっていきます。
ここに新しい人間関係も入ってくると精神的な緊張状態の継続が入ってきます。
先にご紹介しました横隔膜は意識して動かせる部類の筋肉ではありますが、それとは別の顔も持っています。
それは、意識とは無関係に自律神経によって不随意的(無意識)にもコントロールされるという側面です。
この機能があるからこそ、睡眠中でも勝手に呼吸することができます。横隔膜は意識と無意識をうまく取り入れた筋肉というこです。
その自律神経と深く関係する横隔膜は精神的な部分の影響を受けますので、多分に胃(噴門)の不調を引き起こす原因になります。
対策できることは?
まずは、自身が思っている以上に環境の変化が体に大きく変化を与えることを知る事。
そして上記のように、変化のなかでも何が影響を与える要因となりうるかを知る事。
そのうえで、以下、各項目への対応方法を参考に挙げていきますね。
維持姿勢の変化への対応
・ひと作業後に一定の時間、休憩をはさみ、帳尻合わせのストレッチを行う。
そうすることで各動作、各姿勢でのクセを都度、修正することができます。
もし、そのままで別の作業、別の姿勢に入るとクセが付いたまま別のクセが覆いかぶさるので複雑になっていきます。それを予防することが大事です。
◆前かがみ動作をしていたならば腹筋を伸ばすストレッチ
◆前腕を使う動作をしていたならば前腕を伸ばす、緩めるストレッチ
◆立っている時間が長かったならば仰向けになって両脚をぶらぶらさせる
食事時間の変化への対応
・この対応は難しい部分もあります。
仕事内容によって量や頻度が違ってくるので一概には言えない部分がありますが、意識したい部分、注意したい部分をいくつか挙げてみますね。
◆食べる暇がないからといって食べれるときにドカ食いをしてしまうことはNG。
◆食事は1日3度取らなくては、、ということで無理してたべてしまうことはNG。
◆食事の後は数分でもいいので一息タイミングを入れる事、深呼吸して姿勢を整える。
◆夜遅くの食事になった場合は翌日の予定を考慮に入れて食事内容、量を調整する。
◆夜遅くの食事になった場合は食後すぐに横になるのではなく、座った姿勢で少し仮眠してから横になって寝る。
◆仕事の内容にもよるが空腹の時間を空けすぎない。
1日のタイムスケジュールの変化への対応
まずは新生活の流れに合わせた生活スタイルを早く確立させることです。
省いてはいけなのが「睡眠時間」。ここを考慮したうえで残りの時間をどう使うのか?が大事です。
たまにあまり寝ないでも大丈夫、という方もいらっしゃいますがやはり長期的に考えると睡眠時間は確保したいです。
心理的ストレスへの対応
人間関係も含めて、心理的な負担は知らず知らずのうちに積み重なっていきます。
高揚した気分も結局はストレスにつながります。
先述したように、横隔膜は自律神経との兼ね合いから呼吸に影響してきます。
いつの間にか呼吸が浅くなると心理的ストレスにつながり、心の視野を狭め、自分の考え方に固執しすぎていく傾向にあります。まずは以下のような簡単エクササイズで横隔膜をリラックスさせましょう。
加えて、家族や信用できる友人、または本、昨今で言えばネットを通じて同じような境遇を経験して乗り越えた方の考え方に触れることは大事です。
必ずニュートラル(プラスマイナスゼロ)になる時間をもつこと、愚痴をため込まない発散する環境を用意すること。
休日などは特にそのような時間を積極的に設けましょう。
まとめ
今回は、年度の始まりまたは少し時間が経った際に出てきやすい、感じやすい不調についてお話しました。良くも悪くも様々な場面での変化は身体に影響を与えます。
最初は張り切りすぎて、不調を感じないくらいの毎日を過ごしていても、ある時期にくると
「少しお休みしてねー」
という体からのサインが出てきます。
そのサインの一つが今回、ご紹介した部分になります。
別の意味で捉えると、変化になじむ、免疫を付けるための段階ともいえるのかもしれません。
しかし、体調が戻った後に、同じような感じで毎日の流れに戻るとまた同じような不調になるでしょう。まずは、変化を受け入れてそれに合わせて順応していくことが大事です。
この記事がお役に立てたら幸いです。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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