こんにちは。
やさしい頭痛整体師の鹿毛です。
あなたは、頭痛について、以下のようなお悩みを持たれていませんか?
・カラダがだるく、不定期に頭痛がみられる。
・ふらつきが時々ある。
・お薬をのんでいるが頭痛が改善しない。
・不眠で悩んでいる。
・頭痛外来に通院しているが、改善がみられない。
もし、そのお悩みが単独で、もしくは複合的にある方は、ぜひそのまま読み進めてみてください。あてはまる部分があるかもしれませんよ。
今回の記事では、「なんかすっきりしない体調と頭痛を改善させる方法」について
書いていきますね。
目次
頭痛をはじめとするその症状は低血糖症のせいかも!?
血液中には、適度な糖分が含まれているのはご存知ですよね。
中には、”糖尿病”という言葉のイメージから、極端な話「糖が含まれているのはよろしくない状態」と思っている方もいらっしゃるようですが、糖分は生体にとって、とても必要なエネルギーの一つです。
脳などは糖分をとても必要とします。疲れた時、頭を使いすぎた後は糖分を欲しがったりしますね。
加えて、低血糖状態を作り出すような生活習慣などは脳疲労状態を常に作り出しているといっても過言ではありません。血糖の数値具合によっては自律神経様の症状(動悸、悪寒、ふるえなど)がでてくることさえあります。
慢性的な低血糖状態の脳疲労は、頭痛にとどまらずパニック的な症状やうつ傾向にも加担してきます。
低血糖状態ってどんな状態?
引用:アメリカ糖尿病協会発行「糖尿病教室パーフェクトガイド」池田義雄監訳(医歯薬出版刊)
血糖とは血液中にあるブドウ糖のことを指します。なので血糖値はその濃度を数値化したものになります。
通常、血糖値は空腹時が110mg/dl、食後2時間が140mg/dl未満が正常といわれていますが、なにかのきっかけで、その血糖値が急激に、もしくは高頻度で低い状態になることを低血糖といいます。
だれしも、食事をしたり、ストレスにさらされたりすれば血糖値は高くなります。
しかし、時間の経過とともに高くなった血糖値は徐々に低下し安定してきます。
この経過にズレが出てくるとカラダの問題が出てくるわけです。
それじゃあ低血糖になる原因ってなに?
では、その低血糖の原因は何があるのでしょうか?
今回は2つに絞ってお話していきますね。
糖質過多
「???」と思われた方もいらっしゃるんではないでしょうか?
「糖が不足しているから低血糖になるんじゃないの!?」ですよね。
確かに、極端に食事を取らなかったりして糖質を取らなかったとして、軽い低血糖症状を起こす場合もありますが、基本的にそんなに簡単に症状が出ることはありません。
「中には糖質は全くとらなくてよい。」って言われる方もいらっしゃるくらいです。
私は必要と思いますが。。
しかし、人間のカラダはよくできており、糖を使う、糖を作るためのシステムが本来備わっており血糖値のコントロールを正常に行う働きがあるんですね。
で、、そのコントロールを行ううえで重要な役割をしているのが膵臓から出るインスリンです。このインスリンは摂取した糖分に反応し、血糖値を下げてくれます。
しかし、一気に大量の食事をとったり砂糖の多く入ったものを摂取したりするとインスリンを大量に必要としなくてはいけません。すると、インスリンの分泌反応が過剰となり、一気に血糖値を下げてしまうカラダができてしまいます。
これが、”糖質過多=低血糖”のからくりです。
で、結局インスリンの過剰分泌は膵臓自体の疲弊も招くことになる可能性があります。
経験上ですが、カラダの各所にある膵臓の反射点に反応が出ます。
膵臓の働きが悪くなり、インスリンの分泌が悪くなればどうなるでしょうか?
もしくはインスリンは出てるけど、インスリンの糖への反応が低下することも考えられますが、どちらにしても行き着く先は血管内の糖のあふれかえり状態。
糖尿病への入口となります。
薬
もう一つは、薬の影響になります。
薬には副作用がありますね。カラダに対して良きにしろ、そうではないにしても急激な影響を与えることがあります。
その中に、血糖値を下げるものも存在します。
食前、食後にお薬を飲みことがあると思いますが、その理由に”血糖値が必要以上に下がってしまうのを抑えるため”があるのかもしれません。
いずれにしても、本来、人間が持つ機能では追いつけないくらいの反応をお薬がもたらすことの一つとして血糖値が急激に下がることがあることは覚えておくことが必要です。
低血糖のよる影響は?
低血糖は、いくつかのタイプに分かれます。
①食後などにより急激に高くなり、そして低下する。
②食事その他に反応せずに常に低血糖状態。→ぼんやり、気が滅入る感じ
③食事その他に関係なく、血糖値が上がったり下がったりする。→感情の起伏が激しい、気が立っている感じ
などがあるようです。
先ほど、低血糖の2つの原因として糖質過多、薬についてお話しましたが、今回のお悩みに照らし合わせたときに、考えなくてはいけないのが、その慢性的な性質の症状である部分です。
それを考えると、1つ目の原因である糖質過多などの比較的習慣的な部分の要素が大きいようです。
そして、それから判断するとタイプとしては、②ではないかと推測します。
正確な血糖値の状態は医療機関での検査が必須ですので、タイプ別の、”気分の状態”から判断するしかないわけですが、おおよそ、②が陰状態ならば、③は陽状態であるように思います。
また、『過剰な陽の後は陰になる』ことも考えると②と③に関連性があることも考えられます。
そして、、、脳疲労
脳のエネルギー源である糖はの不足は、脳疲労を起こし頭痛、不眠にもつながります。いわゆる自律神経の切り替えがうまくできず、それが症状として出てくるからです。
改善するには!?
先ほどのお話ししましたように、血糖値の状態を詳しく知るには医療機関での検査を受ける必要があります。が、そこまでいく前のお話として、もし、②または③のような状態、気分が続いたりしている場合は血糖を疑うこともありなのかもしれません。
その場合は、まずは、食事の管理に注意してみてはどうでしょうか。
①糖質を過剰に欲しがっているかどうかを自覚する。
②タンパク質、脂質をとること
③ビタミン・ミネラルをとること。
当たり前のようですが、案外、私たちの身の回りには糖質摂取の機会が、とてもあるようです。
知らず知らずのうちに過剰摂取になっていることも気づかないことが多いようです。
なので、まずはその状況に気づき、意識することが重要となっていきます。
そのうえで、②、③に取り組むと、より効果的となります。
ただそれだけで?と思われがちですが!
ちょっと余談ですが、以前、医療機関勤務時代、腰痛と頭痛持ちの30代の男性がいらっしゃいました。
その方は長崎県からの単身赴任で仕事が忙しく、朝食はもってのほか、食事は摂らないか、摂ってもとりあえず程度で済ませていました。
食べても手軽な炭水化物中心、甘い缶コーヒー。
その割に、運動不足を解消するために時間を見つけては、ウォーキングをしていたそうです。
次第に、急な冷や汗、気分が悪くなる、疲れがとれず、眠れず、腰痛、不定期の頭痛がひどくなったということで来院されました。
確かに顔色悪く、力が抜けている状態でした。受け答えの声も小さく疲れている様子。
何度か施術対応しましたが、腰痛は改善したものの、いまいちそれ以外が改善しない。
ということで、再度、日常生活のお話を聞いていました。
そこで分かったのが上記のような日常の食事の問題。
勤務先の医療機関では、内科医師の先生が栄養面へのアプローチに力を入れてらっしゃいましたので、まずは、そちらの診療を勧めました。
結果、炭水化物ばかりに頼っていた影響か、タンパク質及び鉄分の不足。
食事の改善とビタミンのサプリを摂取することにより、頭痛、不眠の症状が改善されていきました。笑顔もよく出されるようになったのも覚えています。
この方の場合、食事の有無、または時間が不規則。しかも摂っても炭水化物ばかりだったということで血糖値の高低は極端なものがあったのではないかとも推測します。
まとめ ~負のサイクルにはまれば~
慢性的な脳疲労といいますか、脳への栄養が不足した場合、多くは自分では気づきにくいです。なので改善方向に向う以前に自覚しにくい状況があります。
そこから、さまざまな症状が次々と出てくるため、もぐらたたきみたいにひとつひとつに対応していくことになってしまいます。
その時には負のサイクルにどっぷり浸かった状況ですのでなかなか改善の方向にいきません。
さきほどもお話しましたが、私たちの周りは思っている以上に糖分を摂取する機会に溢れています。その摂取の多さが引いては低血糖につながることもお話ししました。
ということは、低血糖状態になる機会も多いということになってしまいます。
これを機会にぜひ、ご自身の日頃の口にするものに目を向けてみてください。そして、改善すべき部分が自覚できて、あなたの健康的な日常に貢献できたらうれしく思います。
”まずは意識するところから”
それでは今回もお付き合いいただきありがとうございました。
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